デジタル一眼カメラを選ぶときにデジカメ初心者を悩ますのが、レンズキットだったりします。
デジタル一眼カメラの買い方には2通りあって、レンズが付いていないカメラボディのみと、エントリーユーザー向けの使い勝手の良いズームレンズが付いたモデルがあります。
デジタル一眼レフカメラの例で説明したいと思います。
ズームレンズキットを買う理由
デジカメビギナーには一番オススメしやすいのが、標準的なズームレンズとカメラボディとがセットになった、ズームレンズキットです。
このズームレンズキットにもメーカーによっていろんな種類があります。ここでは代表的な物を紹介します。
標準ズームキット
エントリーモデルに一番多いのが、18㎜-55㎜の焦点距離を持ったズームレンズが1本付いた標準ズームキットです。
遠くの物を大きく撮影できませんが、肉眼で見える範囲、大きさを撮影できると考えてもらえばイメージしやすいです。
値段は一番安いです。
中望遠ズームキット
18㎜-55㎜よりももう少し遠くが撮影できる望遠ズームが付いたキットもあります。
18㎜-140㎜位の中望遠ズームキットです。これ1本あれば、デジカメ初心者が撮りたいと思った被写体のほとんどを撮影できると思います。
実はこのレンズがキットレンズの中では一番性能が良いレンズだったりするので、値段も18㎜-55㎜レンズキットよりもかなり高くなるうえに、レンズ自体も大きく重くなります。
ダブルズームレンズキット
標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2本のレンズがセットになったダブルズームレンズキットと呼ばれるものもあります。
これは標準ズームレンズに55㎜-250~300㎜の望遠ズームレンズがセットになったものです。55㎜-300㎜のズームレンズの威力はかなりすごく、遠くの被写体をグッと手元まで引き寄せてくれます。
子供の運動会から野鳥の撮影、スポーツ・モータースポーツの撮影まで幅広く使えます。
値段もそれなりに高くなりますが、レンズ単体で揃えるよりはかなりお得にデジカメ生活を始めることができます。
ただし、後のステップアップでレンズを選ぶ楽しさが半減するのがデメリットでしょうか。
カメラボディ単体で買う理由
カメラボディ単体で買う場合は、既に使いたいレンズが決まっているか、ある程度の交換レンズを持っている場合には有効ですが、これからデジカメ生活を始めようとしている初心者にはちょっと敷居が高いですね。
注意点が一つあり、レンズキットを買うよりもボディ単体で買う方が実は割高です。
レンズキットがオススメ
実はカメラボディ単体って、それほど安く買えません。
エントリークラスのデジタル一眼ですと、ズームレンズキットの方がお買い得感は高いです。
一例ですが、Canon EOS Kiss X8i の場合ですと、カメラボディ単体で購入すると70000円前後になりますが、ダブルズームキットの場合ですと92000円前後になります。
レンズが2本ついて差額20000円ちょっとですから、どれくらいお得かよくわかるはずです。
ちなみに、ダブルズームキットのレンズを1本づつ揃えると、20000円なんかでは全然足りなくって、
- EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMが25000円前後
- EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMが24000円前後
合計5万円位します。
個人的な意見になっちゃうんですが、ズームレンズは本当に必要になってから買い足しても遅くはないと思うので、いまいち何を撮りたいかよく分からないデジカメビギナーには標準的なレンズが1本付いたレンズキットをオススメします。
差額がほとんどありません。レンズ販売本数の世界シェア等のメーカーの思惑もありますが、ユーザーには少しでもお得な方が良いですよね。