これからデジタル一眼カメラを始める初心者にとって悩ましいのが、一眼レフを選べばいいのか、それともミラーレスカメラを選べばいいのかよくわかんないし、そもそもレフって何?ミラーって何?そのミラーがレス(ない)してるカメラって一体何なの???って人が結構いそうです。
恥ずかしながら、カメラを始めるまで僕もよくわかっていませんでした。
一眼レフとミラーレスの違い
一眼レフカメラのレフって何?
一眼レフカメラってファインダーと呼ばれる覗き窓が付いています。ファインダーを覗くと、レンズを通して外の景色が見えます。しかし、ファインダーとレンズは一直線ではありませんから、どうしてもレンズから入ってきた光(景色)をファインダーまで導かなきゃならないんです。
その為にミラー(鏡)を使って反射させているんです。光を反射させているからリフレックス、reflexになるので「レフ」になるんですね。
じゃあ一眼は?ってなるんですが、これは歴史的にファインダーレンズと撮影レンズが別体だった二眼カメラとは違って、レフ(ミラー)を使って一つのレンズで撮影できるので一眼と呼ばれるようです。
SO-02G (4.6mm, f/2, 1/40 sec, ISO1000)
※青丸で囲んだ部分がミラーです。
仕組みは?
ミラーの後ろには、光(景色)を写し取る撮像センサーが収まっています。なのでシャッターボタンを押すと、ミラーが上に跳ね上がり撮像センサーが現れます。
その時ファインダーは跳ね上がったミラーによって光の通路が閉ざされた状態になるので、真っ暗になります。撮影が終わるとまたミラーが元の位置に下がってきて、ファインダーには外の景色が写し出されます。
一眼レフの機構的な問題として、カメラボディ内にミラーボックスと呼ばれる複雑なメカニズムを搭載し、さらにカメラボディ頂上にペンタプリズムを置かなければならないので、カメラボディが大きく重くなる傾向があります。
特に中・上級モデルになるとそれが顕著に出てきます。
ミラーレスカメラのミラーって何?
もうお分かりのはずです。一眼レフカメラのレフ(ミラー)を取り除いた(レス)カメラの事なんです。なので、ほとんどのミラーレスカメラにはファインダーが付いていません。
中にはちょっとお高めのミラーレスカメラ等には、EVF(電子ビューファインダ)と呼ばれる、覗くと液晶画面のファインダーが付いている機種もあります。
仕組みは?
これは簡単で、レンズに写った景色がそのまま撮像センサーに写ります。それを、背面液晶画面で見ながら撮影します。
ミラーレスカメラのメリットはカメラボディ内で上下するミラーと、反転して写った景色をファインダー内で正立にするためのペンタプリズムを搭載する必要がないために、小型・軽量に作る事ができます。
ただし、EVFでも背面液晶であっても実際の映像を液晶画面に映し出すための処理時間がタイムラグとなって現れるため、素早い動きの被写体の撮影は苦手になる傾向があります。
カメラ初心者はどっちがいいの?
どちらを選んでも問題ないはずです。
お気楽に持ち運びたければミラーレスをオススメしますし、もしかしてカメラに本格的にはまりそうな気がするのでしたら、レンズシステムが豊富な一眼レフカメラをオススメします。
カメラ初心者が選ぶエントリーモデルだと、どちらも一長一短になって選びにくく、ちょっと乱暴な意見なんですが、子供の運動会やお遊戯会、野鳥、スポーツなどの遠くを撮影する予定があるなら一眼レフ、撮影する予定が無いのならミラーレスを選ぶと使い勝手が良いと思います。