小さな絞り値で撮影すると背景が大きくボケるのですが、実はズームレンズを使っても同じことが出来るんです。
今回も小さなお人形さん達を使って、変化を撮影してみました。
ズームレンズで背景ボケ
ズームレンズは近い焦点距離から、遠い焦点距離までを1本のレンズで撮影出来る便利なレンズです。また、ズーミングによって画角も変化するので、写って欲しくない物をフレームから追い出す事も出来たりします。
今回はズーミングでのボケ量の変化の違いを撮影してみました。
ワイド端でのボケ量の違い
やっぱり写真で見比べると一目瞭然なんで、ぴよちゃん達の登場です。
タムロンの70㎜-300㎜のズームレンズを使って撮影しました。
焦点距離70㎜(フルサイズ換算105㎜)絞り値はf4での撮影です。
絞り値が小さいのでピント面が薄いのですが、それでも前からぴよちゃん、カボチャのお化け、ウリ坊の判別はつきますね。
焦点距離はそのままで、絞り値をf10まで変えて撮影です。
ずいぶんとピント面が広がり、背景のボケ量も少なくなりました。土手沿いの道や川を渡る橋も見えますね。
望遠端でのボケ量の違い
次に望遠端での撮影です。
焦点距離300㎜(フルサイズ換算450㎜)絞り値はf5.6での撮影です。超望遠の焦点距離での撮影になります。
さすがにこの焦点距離ですと、ピント面は極薄になってますね、ぴよちゃんは辛うじて確認できますが、ウリ坊はなんだか分かりません。
背景もボケボケで、写真背景中央には桜の木が写っているんですが、判別不能です。
焦点距離はそのままで、絞り値をf10まで変えて撮影です。
多少ピント面が広がったような気がしますが、まだ盛大にボケています。
このことから、背景を盛大にぼかしたい時はズームレンズで望遠端を使って撮影すれば絞りをある程度絞ってもまだ盛大にぼかせることが分かりました。
なので、子供やポートレートなどで被写体だけをハッキリと写したい時は、あえてズームレンズの望遠端で撮影してみると、強いボケの効いた被写体だけが浮かびあがる印象的な写真が撮影できますよ。
ズーミングでボケ量が変わるので、いろいろ変化させて楽しみましょう!!!